“green”から3年、新ブランド『HYKE』は原点から。

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1104良質な服を買うと嬉しい。
ハイブランドもそうなのだが、こだわりを感じるブランドの服を手に入れた時。
記憶に新しい伝説の東京ブランド『green』はそんなブランドだった。
コアなファンが多い中、惜しまれつつ2009年S/Sとその後の展示会でブランドに幕を下ろした。
そして休止期間3年を経て2013AW、新ブランド『HYKE』を立ち上げ活動開始。
ブランドコンセプトは「HERITAGE AND REVOLUTION(服飾の歴史、遺産を自らの感性で独自に進化させる)」。
2013-14AWに次ぎ、2014SSのテーマは“WORK”。
「HERITAGE AND REVOLUTION」通り、アメリカやヨーロッパのワークウェアの歴史やデザインをもとに独自の感性でデザインされたアイテムはブルーやグリーンなど“ワーク”を感じさせる。
中でも目を引いたプリントは“カモフラージュ柄”というより“森林浴柄”と言いたいような、本物の森の写真を取り入れた従来のものより清々しいものとなっていた。

いずれのアイテムも前ブランドからの「機能性と美」をコンセプトとする想いを引き継ぐ様に、端正で気持ちの良いルックだった。
「休止したことで原点に立ち返り、本当に愛情が込められるものを作っている。今の規模で出来る全力を出して、継続していきたい」と吉原氏は語っている。
―デザイナーの歴史―
デザインナーの吉原秀明と大出由紀子は共に1969年生まれ。
吉原秀明は日本メンズアパレルアカデミー卒業後、パタンナーを経験。
大出由紀子はバンタンデザイン研究所卒業後、スタイリストとプレスを経験。
97年、吉原と大出で代官山に古着屋「ボウルズ」をオープンさせる。
98年、ファッション業界でさまざまな経験を経て『自ら作る』想いが強くなり、ブランド「green」立ち上げ。
09年6月末、大出が出産・育児に専念する為、直営の恵比寿店をクローズ。
3年の休止期間を経て、13年「HYKE」立ち上げ。今に至る。
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