正真正銘・純日本製 ジェイクオリティ認証制度を世界にPR

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この秋、このロゴをアパレルショップで見かけるかもしれない。

J∞QUALITY

出典先:http://jquality.jp

Jクォリティ認証制度

知らない方も多いかもしれない。
私も聞いた事ない名前だった。

この制度、ファッションブランドの垣根を超えた
アパレル界の一大プロジェクトなのです。

日本ファッション産業協会が始めた認証制度で、
この秋から店頭にこのタグをつけた服が店頭に並んでいるという。

9月16日の読売新聞にこの記事を見かけ、
どんな制度か興味を持ったのでご紹介します。

一般的に「日本製」と表記されるアパレル製品(洋服や帽子、手袋など)は、
消費者庁が、縫製された国を「原産国」と定めている。

すなわち、生地が外国製でも、
縫製が日本で行われていれば「日本製」となるのだ。

このことは、長年、町の洋品店に勤める母も知らなかったそうで、
驚いていました。

「Jクォリティ」は違う。

Jクォリティに認証されるには、生地の織り、編み、染色などの
加工、縫製までの全部の工程を国内で手がけることが条件なのだ。

これこそ、正真正銘の、純日本製品ということ。

海外での日本製品の評判は、その技術力の高さもあって、
あらゆる分野で高い信頼を勝ち取っている。

アパレル業界も、この日本の「高い技術力に裏打ちされた高品質」を消費者に、
また世界にアピールしようという狙いだ。

J∞QUALITY2

出典先:http://jquality.jp

現在、10社18ブランド(計135種類)が認証済みだ。

その中の一つ、三陽商会は、現在百貨店などで期間限定販売を行っている。
「100年コート」と名付けられたコートは、Jクォリティ認証の同社の自信作だ。
(価格は7万~10万円程度)

100年コートとオーナープラン

100年コートとは、「世代を超え永く愛用していただけるコート」がコンセプト。
メンテナンスをすれば、100年愛用できるというのだ。

それで三陽商会は「100年オーナープラン」という会員システムを作った。

これは、100年コートを購入した顧客に対し、修理、付属品や裏地の取り替えなどを受け付けるなど、メンテナンスをするアフターケアシステム(有料)。

製造販売元と、顧客を末永く結びつけるものだ。

100

出典先:https://sanyo-i.jp/s/contents/100yearCoat2015

Jクオリティが生まれた背景

何故、この制度が生まれたのか?その背景は、服飾を含む日本の繊維産業が安い海外製品にシェアを奪われ、危機感を持ったからだった。

日本繊維輸入組合によると、日本国内で生産される衣類は年々減少。1990年代始めには国内で作られていた衣料品は50%位あったのに、昨年は衣料品に占める輸入品の割合は、なんと97%!驚きの数字です。

しかし、最近では世界でも、日本国内でも日本繊維製品への支持が高まっているというのだ。

日本のアパレル各社は、このことに注目し、独自に「日本製」を開発、販売してきた。

経済産業省も、この制度を広く知ってもらおうと、先日(9月21日)まで、代官山でJクオリティに認証された服を展示し、試着もできる展示会「日本を纏(まと)う展-Japan Quality Clothing-」を開催していた。

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出典先:http://jquality.jp/news/japan-quality-clothing/

Jクオリティの今後の課題

この素晴らしい認証制度。
今後は広く認知してもらえるかが鍵となりそうです。

ホームページで制度を紹介することはもちろんしていますが、
PRはブランドや販売店まかせになっている。

何がこの認証を受けた製品なのかが分かりにくいのだ。

今後は価格に見合う価値を顧客に説明できる販売員の育成や、
店頭での製品の見せ方が重要になってくると言われている。

この制度は「生地から製造まで一貫して日本で作られていること」
が大前提の認証制度です。

しかし、欧米のファッションブランドも日本の生地に注目しており、実際製品に使用しているところも多くあります。こういった事もあり、今後は「生地」のみの認証制度も検討されるという。

そうなれば、ますます世界に広まりそうだ。

認証済みの製品を一部ご紹介

こちらにご紹介する製品はJクオリティに認証された
純日本製の製品の一部です。

NATURALBEAUTY

ブランド:NATURAL BEAUTY
出典先:http://jquality.jp/products/ナチュラルビューティー-dress/

D'urban

ブランド:D’urban
出典先:http://jquality.jp/products/ダーバン-suit/

INED

ブランド:INED

出典先:http://jquality.jp/products/ined-coat/

詳しくは、各出典先リンク先に「織物・編物」「染色整理加工」「縫製」の企業名、そしてその製品へのコンセプトや情熱が掲載されています。

J∞QUALITY(ジェイクオリティ)認証制度は、経済産業省も
バックアップしていた認証制度だったのですね。
日本をあげての一大プロジェクト!

純生日本の製品、それに加え日本ならではの丁寧で繊細な仕上がりにこだわることは勿論、確かな技術と美、その製品の内側にあるコンセプトやストーリーも大切にしているところも魅力的です。

そして、消費者が安心して購入できる「安心・安全」な製品であることは
全工程の生産者の顔が見えることで、その信頼感が高まりそうだ。

日本は昔から色々な製品の分野で、「高品質」「技術力の高さ」で
世界を驚かせてきました。

逆に、国内では「安い海外製品」に押され、
なかなか本来の価値が認められていないのが現状でした。

J∞QUALITY(ジェイクオリティ)認証制度を機会に、
改めて国内でも「純国産」の価値、品質、に注目が集まりそうです。

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