私の母の実家は文房具屋です。
昔から、お店のレジ前のショーケースには、
鍵がかけられ、中には高級なペンが鎮座ましましておりました。
主役は万年筆が多かった印象です。
※実家ではありません
出典先:http://blog.livedoor.jp/pen_parade1000/archives/cat_23577.html
私、万年筆、1本も持っていません。
持ったこともありません。
また、恥ずかしながら万年筆のことを全然知りません。
ボールペンなら山のように持っているのに。
最近、万年筆が人気ということで、
今回のテーマは万年筆です。
「万年筆、興味あるけど持ってない…そろそろ欲しいな。」
「上司がサラサラと、万年筆で書類にサイン。かっこいい!欲しくなった」
「転勤の贈り物に万年筆を考えているが、種類が沢山あって迷う」
など、万年筆購入を考えている方に何かしらお役に立てれば光栄です。
出典先:http://sailorshop.jp/SHOP/11-1224-301.html
万年筆【基礎知識】
金額の差って何?
大抵鍵付きのショーケースに入れられてるから、高級品のイメージ。
でも、良く見ると1本5,000円の物もあれば、20,000円の物もあります。
この差って何でしょう?ブランドの違いか?わからないので
アトレ恵比寿の文房具屋さんに質問しました。
私 :「すみません、万年筆のこの価格の差って何ですか?」
店員さん:「ほとんどがペン先の値段なんですよ。
もちろん、ボディの素材やデザインにも左右されますが」
と、いう話でした。
さらに詳しく説明を聞くと、万年筆のペン先は14Kが書きやすいそうです。
しかし、18Kや21Kもあり、純度が高くなるほど値段も高くなり、書き味はソフトになるそうです。
なるほど、貴金属的な要素で高かったんだ。
ではなぜ金を使うかが分からなかったので調べました。
インクが酸性なので、成分が強いとペン先が腐食してしまい、金は腐食しにくいのです。安価な万年筆にはステンレスなどが使われますが、金と比較すると腐食しやすくなっています。
だから、金をペン先に使うんですね。納得!
出典先:http://sailorshop.jp/SHOP/11-1224-301.html
自分好みに書ける!長く使える→愛着が湧く♪
万年筆の構造をチェックすると、ペン先には、スリットと呼ばれる筋と、
ハート穴と呼ばれる丸い穴が開いています。
スリットの隙間でインク量を決め、筆圧によって幅が変化します。
筆圧を加えたり、角度を変えたりすると、細さや太さが調節できます。
万年筆は長く使うほど、ペン先が自分が使いやすい形状へと変化し、馴染みます。
高級な物なので、アフターケアをしてくれるメーカーまたは、販売店も多いです。
世界でひとつの自分に合ったペンにしたければ、
長く愛用できるペン先が腐食しにくい金が含まれている物がいいでしょう。
出典先:https://www.p-n-m.net/contents/products/FP0373.html
両用式ってどういうこと?
再び恵比寿アトレの別の文房具屋さんに行ってみると、
ショーケースに「両用式」と付いている万年筆がありました。
私 :「この両用式ってなんのことですか?」
店員さん:「万年筆にはボトルからインクを吸わせる”吸入式”と、使い捨てのインクタンクを装着する”カートリッジ式”があって、両用式はこの両方に使えるんですよ」
と、いう話でした。現在は両用式を多く扱っているそうです。
手間はかかりますが、吸引式は、万年筆らしくてかっこいいです。
また、吸引式の方がタンクが大きいので、大量にインクが入れられます。
身近になってきた万年筆
身近なメーカーもオリジナルを作ってた!
最近人気の万年筆。はて?無印良品に売ってるのかな?と聞いてみました。
ありました!!
1,155円のアルミ丸軸万年筆(カートリッジインク1本付き)
シンプルでお洒落なデザインです。
出典先:http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4547315136865?searchno=2
輸入生活雑貨のPLAZAに聞いてみましたが、ここは取り扱いがなかったです。
二子玉川ライズの輸入品を扱う文房具屋さんには3,000円程度のカジュアルでポップなデザインの万年筆がボールペンなどと肩を並べて陳列されていました。
雑貨屋さんなどでは、まだまだ取り扱いのないお店もありますが、無印良品のように、オリジナルの安価な万年筆を開発しているお店もあります。
老舗メーカーの初心者用万年筆が人気★
万年筆の老舗ブランドSAILOR(セーラー)では、1本1,080円から。
入門キッド付きのペン先2種とインク3色セットの商品は2,160円からとかなりのお手軽価格。
出典先:http://sailorshop.jp/hpgen/HPB/categories/10447.html
フランスの小学生は国語の時間などに万年筆を使うことが多いそうです。
何故なら、筆記体を書くときに、一定の太さのボールペンより、
美しく書けるからだそうです。なるほど!
日本の子供にはあまり万年筆のイメージはありませんでした。
しかし今、日本の子供に向けて、次のような製品が発売されていました。
PILOT(パイロット)の子供用万年筆「Kakuno(カクノ)」。
こちらはグッドデザイン賞、キッズデザイン賞を受賞した、
大人もハマる可愛い万年筆。
出典先:http://www.pilot.co.jp/products/pen/fountain/fountain/kakuno/
このカクノ。昨年(2014)の「日経トレンディ」が発表する
ヒット商品ベスト30で、25位になったとか!
ペン先が顔になっているなど、随所に可愛らしさ満載なんです。
値段も1,000円と安い!同社の3,000円する万年筆と同等のペン先を使用ということで、お得感あります。
出典先:http://www.pilot.co.jp/products/pen/fountain/fountain/kakuno/
ざっと調べても、初心者向けの万年筆は結構あるんですね。
本格派を購入する前に、試してみるのもありですね。
今、発売中の雑誌の付録にも万年筆!
只今、発売中の雑誌、MonoMax(モノマックス) 2015年 10 月号 780円(税込)にはアニエスベーのトカゲのシルエット&ロゴ入りの万年筆が付録で付いているんです。
カートリッジも先ほど取り上げた「無印良品」の
アルミ丸軸万年筆用の105円のカートリッジ等が使えるようです。
購入された方のレビューをチェックすると、ペン先はF(細字)みたいです。
万年筆は953年にエジプトで発明されたと言われている歴史ある筆記用具です。
また、戦前では世界の万年筆の半数は日本で生産していたようです。
1960年頃からボールペン等の他のペンに筆記具としての主流の座を追われ、今日に至ります。
しかし、調べてみると、ネットで万年筆愛用者の愛の込められた記事の多いこと!
長く愛用できる、自分の手に馴染む筆記用具ということで、
愛着が他の文具に比べ格段に湧くのです。
使い捨てのモノより、愛着の湧くモノが見直されています。
その流れもあり、万年筆が見直されているのかも知れません。
また、万年筆を使ったことない世代にとって、
新鮮でお洒落なファッションアイテムにも見えるのでしょう。
ここではとても書ききれない万年筆の世界。
興味湧いた方!文房具屋さんに行く機会があったら
イマドキの万年筆のをあなたの手で試してみては?
ず〜っと愛せる運命の一本に出会うかも?