数時間後の巡礼者達へ~Vivienne Westwood Gold Label2014春夏コレクション~

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ヴィヴィアン(Vivienne Westwood)と言えば高校の時。同世代の人ー、流行りましたよね。
と言っても制服だしお金もないし、靴下だとかハンカチ だとかまあ日本のメーカーが恐らくライセンス取って やっているのでしょうが、
とにかくあの“オーブ”マークを身に付けたくて。ステータスだったのです。
あとは頑張ってバッグや靴でしょうか。
ウッドソール!それはもうおしゃれの象徴だったです。
身の毛もよだつ髪型をしていた事も思い出されますね。モードだったのでしょうか、ナナメギザギザ前髪。
制服に合おうが合わなかろうが随所で個性を滲ませていた、 懐かしきあの頃。
すっかりご無沙汰の10数年を経て、改めて向き合います。お久しぶり。

『Vivienne Westwood Gold Label2014春夏コレクション』。テーマは゛Everiting is connected~全てのものは繋がっている~”
ステージは閉店後のショッピングセンターの様なガランとした空間。
昇りのエスカレーターに乗ってランウェイへ登場。
1番好きなオープニングルックから登場する様々なルックは 共通点があるようでない様で。
それもそのはず。イメージは『中世の巡礼者』。
多くの一般の市民が巡礼に向かう様子を表現しているので、 色や雰囲気がバラバラ。
デザイナーが数年前に訪れたイギリスのカンタベリー大聖堂に 感銘を受けた事から今回のショウに繋がったという。
それを承知の上で見ると『中世の巡礼者』らしいまとまりは 、得意の肉感的な雰囲気を封印し比較的“ゆるり”としたシルエット、
杖やマントなどのアイテムの助けを受け感じられる。

中でもデザイナーは『彼らは死すべき肉体を持った人間であるより精霊になることを熱望し、 それを神聖な道理であると信じていた』
という当時の“錬金術師”に関心を示した。
環境問題に取組んでいるデザイナーはその思想(地球保護が急務であることを認識してほしい。安い大量生産の洋服を買うことを止めて
個性を主張すべく選び取ってほしい)から、“必要最小限”という共通する思いを汲み取ったのだろう。

ウィキペディアを調べてもなかなか“錬金術師”の正体を掴めずにいたが(解釈が多過ぎて)、
その巡礼者達の少々魔女的なルックを見ていると何となく想像出来る気がした。

久しぶりに対面した「ヴィヴィアン」は私のイメージの「ヴィヴィアン」なドレープや構築的なシルエットなどの “らしさ”も要所要所に垣間見られ、
『変らないで進化している』という事が分かった。
愛され続けるブランドはスタイルを持っている。

ヴィヴィアンウエストウッドアングロマニア1号店ラフォーレ原宿にオープンするらしい。
ヴィヴィアンからのカジュアルな変化球、アングロマニア。
アシンメトリーなねじりTシャツはかなりヘビロテしたな。
あの時のアグレッシブさよ、再び。

数時間後に迫りくる2014年。
来年も引き続き宜しくお願い致します。
巡礼の際はお気を付けて。

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