ノームコアな一年でした。
『スタンダードで良いものが欲しい』
『ベーシックってオシャレ!』
心からそう思う年でした。
コレクションもデコラティブというよりは余計なものを削ぎ落とし、
すっきりとしたシャープなものが多かった。
2015SSはどうでしょう。
セリーヌ。
もう当たり前で改めて毎回言うのもどうかと思いますが、
シンプルな中にもひねりを加えて、さらっと期待を裏切らない。
出来るブランド。
ジャージー素材とかスポーツとかレトロフューチャーも見られました。
中でもカルヴェン。
メットの様に抱えたバッグの演出は、
普通にメット抱えた方が可愛いのではと思ったけど(バッグ自体は好い)、
襟の大きいジップワンピは可愛い。
そして、カタカナで『カルヴェン』の文字。
あ、でもそれもこれも全部今季お目見えしたものじゃないじゃないか!
『ケンゾー』てのもあったし。
“とめはねの効いた筆ペン感”カルヴェンに分があるかもしれないけど、後出しだな。(でもとっても好ましい。)
大御所ヴィトンにシャネル。
好きだけど「進化版」と言ったところでこちらも驚きは特にない。
シャネルは2014プレフォールのウエスタンにメロメロにされたけど、
今回はツイード使いのいつものシャネル節。
いやいや、ワイドなセットアップなんてかなりかっこいいんだけど。
ヴィトンもまたレトロで好みではあるが、それでもハッとさせられるものはないのです。
ちょっと待てよ、噛めば噛むほど味わい深いものがありました。
『Dior2015SS』。
2014AWオートクチュールコレクションで魅せた、
丸みのある美しいスカートのシルエットと可憐な花柄は健在。
それを“何気ない”“普段”エッセンスを交えて披露。
洗練された丸みと小花柄。
それを作業着の様であって、まったく違うジップブルゾンへ。
なんて絶妙なスタイリングなんでしょう!
そうか、今年のランウェイはデコラティブで奇抜でない代わりに、
スルメの様にじわりじわりと噛みしめる『ノームめ』が待っているのだな!
見逃さないように吟味しなくては、2015!
ということで、ご縁あってこちらのブログに辿り着かれた皆様方々。
旧年中(まだ。)は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
10月から始めた『スタイリングこ~な』も底をチラつかせながらも続けて参りますので
「乞うご期待」と小っちゃい声で言っておきましょう。
また春が来たらきっとスナップにも繰り出すよ!
「buy crazyです」と声を掛けたらどうか優しくしてね!
それでは来年また是非ここでお会いできます事を!